12.03.2011

G-HAL氏 パッチ版 Anthy を使う

基本 SKK 使いなのですがなんとなく Anthy を使ってみたら学習させたはずなのに、すぐその内容を忘れる… この問題 (?) を解決したのが G-HAL氏のパッチを適用した改良版 Anthy ともいうべきものです。今回はこいつを Gentoo Linux で導入します。

最初に以下の方法は手抜きです。次回 emerge --sync したら消えちゃうので注意。
サイトから以下の二つをダウンロードします。コーパスを切らない方は anthy-9100.patch0b.bz2 は不要です。
  • anthy-9100h.patch13-release-2011Y23.alt-depgraph-110208-angie.zipdic-201101.tar.lzma
  • anthy-9100.patch0b.bz2 

ダウンロードしたファイルをそれぞれ以下に配置します。anthy-9100.patch0b.bz2 は解凍して /usr/portage/app-i18n/files にもう一方は /usr/portage/distfiles に。

まず anthy-9100.patch0b を編集します。patch13 には patch0 の一部が採用されていてエラーが発生するからです。 頭から 66 行目までを削除します。calctrans/Makefile.am, calctrans/Makefile.in へのパッチを削除です。

次に anthy-9100h.ebuild を編集します。

--- a/anthy-9100h.ebuild      2009-09-27 21:29:39.000000000 +0900
+++ b/anthy-9100h.ebuild  2011-12-02 23:45:54.022868270 +0900
@@ -8,7 +8,7 @@
 
 DESCRIPTION="Anthy -- free and secure Japanese input system"
 HOMEPAGE="http://anthy.sourceforge.jp/"
-SRC_URI="mirror://sourceforge.jp/anthy/37536/${P}.tar.gz"
+SRC_URI="anthy-9100h.patch13-release-2011Y23.alt-depgraph-110208-angie.zipdic-201101.tar.lzma"
 
 LICENSE="GPL-2 LGPL-2.1"
 KEYWORDS="alpha amd64 hppa ia64 ppc ppc64 sparc x86 ~x86-fbsd"
@@ -22,6 +22,7 @@
 
        unpack ${A}
        cd "${S}"
+       epatch "${FILESDIR}/anthy-9100.patch0b"
 
        local cannadicdir=/var/lib/canna/dic/canna 
 
変更点はこれだけです。ebuild ファイルを編集したので新たに digest を求めます。

ebuild /usr/portage/app-i18n/anthy/anthy-9100h.ebuild digest

そして emerge anthy で完了です!実際に日本語入力をして賢くなったのを実感してみましょう。ちなみに私は UIM から利用していますがすっごく快適です。

11.28.2011

OpenRC 0.9.4 のアップデート

いつものように emerge をしていると OpenRC のアップデートがありました。何かとアップデートがあると怖い (OpenRC, Baselayout-2 のアップデートで失敗して起動しなくなったことあり) この OpenRC ですが、openrc-0.9.4 を emerge すると以下のメッセージが表示されました。

LOG: preinst
/etc/conf.d/rc is no longer used for configuration.
Please migrate your settings to /etc/rc.conf as applicable
and delete /etc/conf.d/rc
LOG: postinst
//etc/conf.d/net.example should be removed.
The new file is //usr/share/doc/openrc-0.9.4/net.example
//etc/conf.d/wireless.example is deprecated and should be removed.
If you are using the old style network scripts,
Configure wireless settings in //etc/conf.d/net
after reviewing //usr/share/doc/openrc-0.9.4/net.example
You should now update all files in /etc, using etc-update
or equivalent before restarting any services or this host.

Please read the migration guide available at:
http://www.gentoo.org/doc/en/openrc-migration.xml



とメッセージにあるように /etc/conf.d/rc はもう構成には使われないようです。また /etc/conf.d/net も古いスタイルで書いている場合は新しいスタイルに書き直すようにとなってます。と言うわけで古いスタイルで書いている方は新しいスタイルで書き直しましょう。

今回のアップデートでかなりの数 (32個だったかな) の設定ファイル (といってもほとんどが /etc/init.d/ 配下のスクリプト) が更新対象になっているので忘れずに etc-update か dispatch-conf しましょう。

新しいインストーラで Gentoo Linux をインストールしたひとは問題ないかも。

11.26.2011

どうしても UIM + Anthy でスペース半角でないとダメなんです

ごめんなさいタイトルのままです。
しかも、またまた Gentoo Linux と関係ありません。


UIM の設定から探すことが出来なかったので ~/.uim に以下の記述をしました。
(括弧の類も標準では半角を出すようにしています。)

(require "japanese.scm")
(define ja-space '(" " " " " "))
(define ja-alnum-space '(" " " "))

(require "japanese.scm")
  (define ja-rk-rule (append '(
    ((("(") . ()) ("(" "(" "("))
    (((")") . ()) (")" ")" ")"))
    ((("{") . ()) ("{" "{" "{"))
    ((("}") . ()) ("}" "}" "}"))
    ((("|") . ()) ("|" "|" "|"))
    ((("\\\\") . ()) ("\\\\" "\\\\" "\\\\"))
    ((("@") . ()) ("@" "@" "@"))
  )
ja-rk-rule))

これでスペースが半角になります。

ブラウザ変更

今まで Netscape ( Firefox ) を使っていました。なんと昔は有料で店頭でパッケージ販売されていたんですよ!!!そんな Firefox 使いの私ですが何だか最近、動きが怠慢なこともあり動作速度に定評がある chrome に乗り換えてみることにしました。

Gentoo Linux の portage tree では chrome とその OSS 版である chromium ともにありますが chrome は安定版でないので chromium を使うことにします。

emerge chromium


インストールはただこれだけです。さすが Gentoo Linux 導入が楽ですね。

そして乗り換えてみた感想ですがメニューバーがないのがあっさりしすぎてなんだか不安になるのですが、動作はキビキビしていてお気に入りになりました。

Firefox はマルチプロセス化が見送られるというニュースもあったので残念ですねぇ。でも削除はせず将来の Firefox のアップデートに期待したいと思います。

綺麗なフォント Ricty

皆さんターミナルエミュレータのフォントって何にしてますか?

私はどれもしっくりこなくてちょくちょく変えてきたのですが
これぞ決定版みたいなのがありました。それは Ricty という
プログラミング用フォントです。

サイトから特徴を引用すると
  • ラテン文字には Raph Levien 氏の Inconsolata が適用されます。
  • それ以外の文字には Migu 1M が適用されます。美しい M+ とロバストな IPA、そして、itouhiro 氏が改良された視認性の高い日本語文字 (半濁音など) が使用できます。
  • 半角文字と全角文字の横幅の比が 1:2 に調整されています。
  • 全角スペースが可視化されます。
  • 全角のコンマ、ピリオド、コロン、セミコロンが半角のそれぞれに対して差別化されています。
  • en ダッシュ、em ダッシュが破断線のようになります (LaTeX での入力ミス防止のため)。
と素晴らしい特徴を備えています。
では早速 Gentoo Linux でインストールしましょう。私の環境ではまだ stable になってないので /etc/portage/package.keywordsに

media-fonts/ricty ~amd64

と記述しておきます。他にも package.keywords にキーワードを追加する必要があるかもしれませんが上記を同じように追加してください。では、emerge を走らせます。

emerge ricty

とこれだけで終わりです。あとは主にターミナルエミュレータになると思いますが
アプリケーションのフォント設定をして楽しみましょう。

追記: Ricty は可読性を重視するために全角スペースを判断できるようにしてありますが
これはプログラマでない場合はちょっと気になるものになるかもしれません。事実私が
そうでした。

ということで ebuild ファイルを書き換えて再度 emerge します。


--- ricty-3.1.1.ebuild  2011-11-08 19:01:16.000000000 +0900

+++ ricty-3.1.1.ebuild.new      2011-11-26 00:48:43.537459139 +0900
@@ -29,7 +29,7 @@
 RESTRICT="strip binchecks"
 src_compile() {
-       sh ricty_generator.sh \
+       sh ricty_generator.sh -z\
                "${EPREFIX}/usr/share/fonts/inconsolata/Inconsolata.otf" \
                "${EPREFIX}/usr/share/fonts/mix-mplus-ipa/Migu-1M-regular.ttf" \
                "${EPREFIX}/usr/share/fonts/mix-mplus-ipa/Migu-1M-bold.ttf" || die

変更分との diff の結果です。フォント生成スクリプトに -z オプションを追加している
だけです。ただこのまま emerge ricty とやっても失敗するので (ファイルが変更されているため) 新しいダイジェスト値を求めます。

ebuild /usr/portage/media-fonts/ricty/ricty-3.1.1.ebuild digest

これで新しいダイジェスト値が計算されるのであとは普通に emerge ricty とするだけです。
では、美しいフォント生活をお楽しみください!

11.25.2011

アップデート後の処理

Gentoo Linux に限った事ではありませんが、スシテムパッケージを
アップデートした後そのままでは各種デーモンなどは古い状態の
ファイルをロードしたままになっています。

そこで、何のサービスを再起動すればいいのか簡単にわかる方法をお伝えします。

以下の部分は Gentoo Linux になります。portage ツリーを更新し
インストールしているパッケージをすべてアップデートしています。

emerge --sync
emerge -uND --with-bdeps=y @world


ここからです。ここからは Genoo Linux 以外の Linux でも同じことができます。

lsof | grep 'DEL.*lib' | cut -f 1 -d ' ' | sort -u

と入力します。なんということでしょうか?

アップデートによって古いライブラリを利用しているプログラム
一覧が出てきましたね。serviece コマンドか /etc/init.d/ から
サービスを再起動しましょう。


これで毎回アップデートの度に再起動をする必要がなくなっと思っています。

Gentoo Linux でディスク圧迫

一つ前のエントリで Gentoo Linux に関係ないことを書いたので
今回は Gentoo Linux について書きますよ。と言っても難しいこと
じゃないので安心してください。

長く Gentoo Linux で emerge をしていると /usr/portage/distfiles に
インストールに必要な tar ボールが保存され続けます。

小さなものであればそれほど気にすることはないのですが、最近の
ブラウザやオフィススイートはソースサイズが大きいのでなんとか
したいところです。

そんなの簡単で、/usr/portage/distfiles にあるファイル消せば良いと
思うかも知れませんが、それは危険が伴いますしなにより Gentoo Linux
には専用のクリーンアップツールが用意されています。それを使いましょう。

使い方は簡単で次のようにします。

eclean-dist -d

オプションの「-d」は削除状態を表示します。
display の略なんでしょうかねぇ。

このコマンドでは古くて使わなくなったソースを削除し
利用する可能性がある最新の保存されたソースは削除されず保持されます。
ということはネットワークにもやさしいですね。

11.24.2011

Galaxias! の CD を購入しました。

おっと早速 Gentoo Linux と関係ないことでごめんね。

柴咲コウ、DECO*27、TeddyLoid によるユニット Galaxias! の CD を
早速、入手しました(通常版、限定版両方)。限定版には DVD が添付さ
れています。ジャケットはオリジナルブライスのステキな感じに仕上
がっています。

もうね、スタートからカッコイイ!
以下トラックリスト

01. ENTRY
02. CONNECTION
03. Boys & Girls
04. galaxias!
05. Iny
06. ESCAPE FROM THE HOPELESS FUTURE
07. future
08. J.A.N.
09. Little Stars
10. EMERGENCY

galaxias! - galaxias! [UPCH 29075]

galaxias! - galaxias! [UPCH 202651]


 Galaxias! の他にも栗山千明の「月夜の肖像」とかも購入したんだ
したんだけれど、それはまた今度!

Vimでの文字コード自動判断

どこかからいただいたものです。

ターミナル環境はこの設定を ~/.vimrc に設定して rxvt-unicode を利用しています。
ちなみに IM は UIM で G-HAL さんの Anthy を利用しています。
実際の ~/.vimrc はこれ以外にも書いてありますが好みの問題レベルです。

"--------------------------------------------------------------------------------
" 文字コードの自動認識
if &encoding !=# 'utf-8'
  set encoding=japan
  set fileencoding=japan
endif
if has('iconv')
  let s:enc_euc = 'euc-jp'
  let s:enc_jis = 'iso-2022-jp'
  " iconvがeucJP-msに対応しているかをチェック
  if iconv("\x87\x64\x87\x6a", 'cp932', 'eucjp-ms') ==# "\xad\xc5\xad\xcb"
    let s:enc_euc = 'eucjp-ms'
    let s:enc_jis = 'iso-2022-jp-3'
  " iconvがJISX0213に対応しているかをチェック
  elseif iconv("\x87\x64\x87\x6a", 'cp932', 'euc-jisx0213') ==# "\xad\xc5\xad\xcb"
    let s:enc_euc = 'euc-jisx0213'
    let s:enc_jis = 'iso-2022-jp-3'
  endif
  " fileencodingsを構築
  if &encoding ==# 'utf-8'
    let s:fileencodings_default = &fileencodings
    let &fileencodings = s:enc_jis .','. s:enc_euc
    if s:fileencodings_default =~ 'utf-8'
      let &fileencodings = &fileencodings .','. s:fileencodings_default
      let &fileencodings = substitute(&fileencodings, "utf-8", "utf-8,cp932", "g")
    else
      let &fileencodings = s:enc_jis .','. s:enc_euc ,', cp932'
      let &fileencodings = &fileencodings .',cp932,'. s:fileencodings_default
    endif
    unlet s:fileencodings_default
  else
    let &fileencodings = &fileencodings .','. s:enc_jis
    set fileencodings+=utf-8,ucs-2le,ucs-2
    if &encoding =~# '^\(euc-jp\|euc-jisx0213\|eucjp-ms\)$'
      set fileencodings+=cp932
      set fileencodings-=euc-jp
      set fileencodings-=euc-jisx0213
      set fileencodings-=eucjp-ms
      let &encoding = s:enc_euc
      let &fileencoding = s:enc_euc
    else
      let &fileencodings = &fileencodings .','. s:enc_euc
    endif
  endif
  " 定数を処分
  unlet s:enc_euc
  unlet s:enc_jis
endif
" 日本語を含まない場合は fileencoding に encoding を使うようにする
if has('autocmd')
  function! AU_ReCheck_FENC()
    if &fileencoding =~# 'iso-2022-jp' && search("[^\x01-\x7e]", 'n') == 0
      let &fileencoding=&encoding
    endif
  endfunction
  autocmd BufReadPost * call AU_ReCheck_FENC()
endif
" 改行コードの自動認識
set fileformats=unix,dos,mac
" □とか○の文字があってもカーソル位置がずれないようにする
if exists('&ambiwidth')
  set ambiwidth=double
endif
"--------------------------------------------------------------------------------

オーディオプレーヤについて

突然ですが皆さんはオーディオプレーヤ何をつかっていますか?

私は amarok を使っていたのですが、2系列になってから不満が募るようになり
代替の軽いものを探していたところに Decibel Audio Player というのが見付かり

サイトのベンチマークをみても良さそうなので早速、Gentoo Linuxにインストール
してみました。インストール方法は portage にパッケージが容易されているので

emerge decibel-audio-player

とやるだけですぐにインストールは完了します。
では、早速ターミナルから decibel-audio-player とタイプして起動してみましょう。
なんともすっきりとした画面が表示されますねぇ。再生したいディレクトリを左ペイン
から選択し「追加」するとプレイリストに登録されます。

この表示もメニューの「表示」から Full, Playlist, Mini と切り替えることができて
Mini にしておくと邪魔にもならず素晴らしいです。

ちょっと話が横道にそれましたが。さあ、後は楽しい音楽生活を楽しむだけです。
ちなみに Last.fm に再生情報を送信することができます。これって結構重要ですね。
( Last.fm を使っている人だけかもしれませんが… )。

こうして楽しんでいた音楽生活なのですが、一つ不満が出てきました。
それはプレイリストに大量に登録すると曲が終わって次のが再生されるのに

時間が必要となってしまうことです。これが結構、感覚的に待たされて
しまうのでしだいにイライラは募っていきます。ちなみにプレイリストに
登録された曲数は5万曲を越えていました。

開発者も想定していない曲数だったのかもしれませんが、amarokでは
普通にスムーズに再生出来ていただけに残念です。そして今はもう
decibel-audio-player は削除してしまいました。

この問題(?)が修正されたらまた decibel-Audio-Player は使ってみたいと
思わせるプレーヤでした。私のように曲数が多くない、または特定の
例えば、アルバムディレクトリのみを再生するのであれば今回の様な
問題は発生しないので削除してしまいましたが、他人にはお勧めできる
プレーヤです。

11.23.2011

はじめてのBLOG

はじめまして ootnegx です。これが私にとっての初めての BLOG になります。
 ん?名前の意味は何だって?


名前はもう長く使っている Gentoo Linux を反対から読んだものです。
思いつきなので、発音はなんとするのか自分でも分かっていません。


そう、まるで我輩は猫であるかのようです。




名前が Gentoo Linux 由来となっていますが Linux に特化せず
日々思い付いたことを書いていきたいと思います(この日々というのが一番の障壁)。


ということで、よろしくです!